ティッシュ配りロボ「iBones」

愛知県豊橋市にある豊橋技術科学大学のICD-Lab (Interacton & Communication Design Lab)という研究室が開発した「弱いロボット」についての記事が、Twitter上で公開され、13日現在、20万を超える「いいね」と10万近くの「リツイート」がつくほど注目されている。

ICD-Labでは、社会的ロボティクス・関係論的ロボティクスなど、人とのコミュニケーションの成立や社会的関係の形成過程、人との関わりの中での認知発達過程の理解を狙いとした次世代ロボットの研究を行っている。

iBonesは、駅の構内でティッシュ配りをしようとするが、なかなか配れずにいる。

表現するなら「モジモジ」だろうか、とにもかくにも人間臭い震え方をする。

そんな姿に同情してついついティッシュを受け取りに行くと、受け取った後にお辞儀をしてくれる、何とも愛おしい動作が詰まっている。

今の時代、ロボットや機械といえば、「正確」なのが当たり前になりつつある。

そんな中、あえて「モジモジ」という一見、不必要な要素を取り入れているこのiBones。

完璧に作業をこなせるロボットに、なぜわざわざこういった「不完全さ」をつけるのか、豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 岡田美智男教授に質問をぶつけてみた。

-なぜ〈弱いロボット〉を作ろうと思った?

岡田教授:
多くのロボットやシステムは「ひとりでできる」ことを良しとして開発されておりますが、そういう拘りを捨てて、むしろ「ほんのすこし人の手を借りるとできてしまうことは多いのではないか」と考えました。

他の人に手伝ってもらえば、簡単にできてしまうことは多いですし、それを手伝った方も、どこか「うれしい」という感覚が生まれれば、お互いの「弱さ」を補いつつ、その「強み」を引き出せるような、ロボットと人との間で持ちつ持たれつの関係=カップリングが生まれるのではないかと考えたものです。

 ICD-Labは、関係論や身体性認知科学の視点から、コミュニケーションやインタラクションの理論を構築し、ロボットやエージェント等を用いて、その構成的な検証を進めている。

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