「深海探査レース」日本チーム決勝進出!

【深海探査レースとは】

アメリカの財団などが行っているシェル・オーシャン・ディスカバリーという大会で「自律型海中ロボット」とも呼ばれる一種の無人潜水艇を使って海底を調べる性能を競うものです。

最終的な課題は水深4千メートルの海底で24時間以内に250平方キロメートル以上(これは大阪市やさいたま市より広い面積ですが)それだけの範囲を調べて海底の地図を作る事などです。

水深4千メートルに潜れる潜水艇は現在もありますがこれだけの広さの地図を丸1日で作るというのは既存の技術だけでは極めて難しい課題です。

しかも指定された海域に行く際も人が乗った母船などは使えず、無人航行する必要があります。

また、全ての機材を12mのコンテナ1つに入るサイズに収めなくてはなりません。

賞金総額は700万ドル(7億円)以上です。

世界各国から32チームがエントリーし、日本のチームも参加しています。

日本は準決勝にあたる1次ラウンドを通過しこれから決勝へ挑戦します。

【なぜこのようなレースが企画された?】

背景にはこうした深海探査の需要が急増していることがあります。

例えばレアメタルなどの金属資源が近年、海底で見つかっています。

レアメタルはススマートフォンやハイブリッド車などにも欠かせず需要が増えています。

また、IT化が進むと共に海底に通信ケーブルを引くことも増えています。

さらに、海底油田やメタンハイドレートなどエネルギー資源の開発にも海底の調査が必要です。

そうした中、このレースは大手石油会社が共に行っています。

これまでは深海探査というと、大きな調査船を派遣してそこからケーブルのつながった潜水艇を下ろして行うイメージがあったと思いますが、これでは人手も時間も費用もかかります。

そこで世界的に、自律航行できる海中ロボットを開発してより速く広く探査しようという動きが進んでいます。

【参加国は?】

最初に書類審査が行われ、準決勝にあたる1次ラウンドには19チームが残っていました。

欧米を中心にインドやアフリカのガーナからのチームもあります。

日本から唯一準決勝にあたる1次ラウンドに挑んだのが「Team KUROSHIO」。

東大や海洋研究開発機構など多くの組織の若手研究者・技術者が集まったチームです。

【1次ラウンドで何が行われた事は?】

1次ラウンドでは実際に海に入って競うわけではなく、審判団が各国のチームを訪れてロボットの技術を審査するという方式になりました。

「自律航行」つまり人が一々操作するのでは無くコンピューターで自ら航行できるかという事や速度、地図を作る能力など11項目で審査されます。

各チームはプールでロボットを動かして見せたりこれまでに実際に海に潜って集めたデータを示し、こうした性能が十分あることをアピールします。

【日本チームはどんなロボット?】

審査を前に公開されたロボット(東京大学生産技術研究所の自律型海中ロボットAE2000f)は長さ3m、重量370kg。

特徴はレーザーによる精密探査システムです。

機体後部から緑色のレーザーを海底に当てることで地形の凹凸などを正確に測ることができます。

また真っ暗な深海で海底の画像を撮影するためフラッシュを使います。

海底から7~8mの所を移動しながらレーザーとカメラを併用することで海底の様子を3Dのデータにすることができます。

実際に新潟県沖に潜って行ったものでは海底にいたカニが見分けられるほど高精細な画像データが得られました。

Team KUROSHIOではこうした海中ロボットを3台同時に投入する計画で1つはこうした高精細の探査をするもの、もう1台は音波を使ってより広い範囲を粗く速く調べるなど役割分担をします。

そして、これらを洋上中継器と呼ばれるやはり無人の船型ロボットにつないで目的の海域まで運びます。

人がいる所からこの洋上中継器までは電波で通信し、その先水中は電波が通じませんので音波で通信する仕組みです。

【油田とは】

地下に多量の石油を埋蔵している地域のことである。

世界的には、石油を含む地層は数百km以上の広範囲に分布していることが多いため、複数の油井により石油を採取する。

地球全体では、陸上・海上を問わず4万か所を超える油田が点在している。

世界最大の油田は、サウジアラビアのガワール油田とクウェートのブルガン油田で、ともに埋蔵推定量600億バーレル以上である。

油田の位置とその埋蔵量は近代以降、各国の紛争の原因の一つとなっている。

【決勝】

決勝は今年10月に開催されます。

結果がどうなるか興味深いところです。

海底油田開発のための高速化や低コスト化が目的だという事ですが、他にも何か新しい発見があるかもしれません。

海底にはまだ未知の部分があるでしょう。

これからは海底が注目です。

海底に夢を託してもらいたいところです。

最後に残された秘境「海底」それは男の浪漫・・・

未知の生物も見つかるかもしれませんね。

謎の海底生物が・・・

沈没した船も見つけられるでしょう。

世界の多くの国が協力してこれからも海底の調査研究を頑張ってもらいたい。

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